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集合住宅での一人暮らしの防犯対策

知識・ノウハウ
2025.5.14

集合住宅の防犯上のリスクを知って、防犯対策を始めましょう

就職や入学など新しい生活が始まる春から、初めて一人暮らしをするという人も多いのではないでしょうか。楽しみである反面、自分ですべてやらなければなりません。とくに一人暮らしでこれまでに経験していなかった「防犯」に関しては、これまで以上に意識する必要があるでしょう。鍵の管理から戸締りまで、すべての責任がのしかかります。しかし恐れることはありません。正しい防犯知識を持って、なすべきことさえすれば、リスクを大きく軽減することができます。初めての一人暮らしとしては一般的な賃貸住宅、集合住宅に関する、防犯の基本知識と対策をご紹介します。

集合住宅は安全か?

集合住宅は安全か?

戸建て住宅に比べて集合住宅は、高層であったり、管理人や多くの人の目があったり、オートロックのエントランスがあったり、安全なのではないかというイメージがありそうです。しかし警視庁による2022年の統計では、侵入窃盗の住宅割合で、戸建て住宅43.4%、中高層住宅20.9%、その他の住宅35.7%となっており、集合住宅を戸建て住宅以外と考えると発生件数の半分以上が集合住宅になっています。

もちろんこれには地域差もあり、戸建ての多い地域では戸建てでの発生件数が多くなります。しかしそれでも全国では集合住宅が平均の上回る結果となり、結論としては集合住宅だから安全ということは言えないというのが実際でしょう。オートロックなどセキュリティ設備が充実していたり、管理人が常駐したりという集合住宅がある一方で、狙われやすい集合住宅があるのです。

侵入窃盗犯の視点では、おそらく、成功率が高く、リスクが低い住宅を狙うはずで、それが戸建てか集合かは問題ではありません。狙われやすい集合住宅としては、次のような特徴が挙げられます。

単身者が多い

近年で多いのが、単身者が多いワンルームマンションです。単身者は1人が外出してしまえば家の中は誰もいなくなります。単身者の多い物件では、物件全体が夜にならないと家に人がいないというような状態で、昼間が恰好のターゲットになりえます。

人目に付きにくい立地

人通りの少ない通りに面していたり、側面や裏側がまったく見えない建物も高リスクです。多くの窃盗犯は人目につくことを避けようとしているので、通行人の目につく場所にある建物よりも、一歩奥に入った場所にある建物がターゲットになりがちです。周りが同様の物件、高い塀など、外から遮断されるように囲まれている立地の建物も注意が必要です。

管理人が不在

管理者がいないアパートやマンションは狙われやすい物件です。常駐して監視している方がいれば不審者にも気づきやすいですし、侵入窃盗犯からしてもターゲットにしづらいのは当然です。管理人がいる日といない日がある物件、特定の時間や曜日だけパトロールに巡回が来る物件など、管理人不在時は特に用心する必要があります。

防犯設備が不十分

オートロック、人感センサー、防犯カメラなどの設備は、犯罪の抑止に大きく役立ちます。こうした防犯設備がない物件、もしくはあっても故障しているなど、メンテナンスが不十分な物件については、改善を求めるべきでしょう。

さらに空き巣や強盗以外にも、ベランダに干した洗濯物が盗まれる下着泥棒、室内だけでなく共用のエレベーターや通路などでも狙われる強制わいせつ、盗聴や盗撮、ストーキングなど、一人暮らしには楽しさの反面、リスクがあることも知っておく必要があります。一人暮らしをする場合は、色々な犯罪を想定した防犯対策は必須と言えるでしょう。

確認しておきたい、あると安心な防犯設備

確認しておきたい、あると安心な防犯設備

ここでは前述した設備について、これから集合住宅を探している方に、防犯上で役立つものを挙げてみましょう。

オートロック

オートロック付きの集合玄関は中規模以上の集合住宅では当たり前の設備になりつつあります。訪問者を直接自室の玄関前まで来させることなく、共用部分で足止めし、相手を確認できます。一方で、守られているのは正面だけで、裏に回ると容易く共用部分に侵入できる物件もあるので、内見の際は周囲のチェックも行いましょう。

防犯カメラ、人感センサー

昨今は防犯カメラも多くの物件に備わっており、かつてはダミーも存在しましたが、防犯カメラの普及に伴いコストも下がり、それも常に動作しているタイプだけでなく、人が近づくとセンサーで稼働したり、夜間はライトが点灯するタイプも存在します。さらに設置されている場所も重要で、玄関だけでなく、内廊下をはじめ死角がないか、密室となりうるエレベーター内など、設置場所も確認しておきましょう。

モニター付きインターホン

室内を出ることなく外部と交信することができる通常のインターホンだけでなく、TVモニターが付いているタイプです。オートロック同様にモニター越しで会話ができ、たとえば宅配業者であれば置き配の指示をしたり、訪問者を目視できることや直接対面するリスクがなく安心です。

雨戸・防犯シャッター

窓は低層階であっても高層階であっても、ガラス破りなどの手口で侵入されるケースがあります。雨戸・防犯シャッターがあることで、侵入窃盗犯に窓を狙われないようにする抑止効果や実際の盾として役立ちます。

設備に頼らない防犯強化アイテム

集合住宅選びは防犯設備だけではないはず。だからこそ、設備の有り無し、優劣に囚われない玄関ドアや窓の防犯強化ができる防犯グッズの追加を検討しましょう。

鍵の閉め忘れ防止グッズ

警察庁の資料によると、侵入窃盗の侵入手段は、玄関ドアや窓から、鍵があっても鍵がかかっていない「無施錠」の際の侵入が多い傾向にあります。そこで、鍵を閉めると表示窓の色が変わって施錠を確認できる「チェッキー」(美和ロック株式会社)は、いかがでしょう。お使いのキーに簡単に取り付けすることができ、鍵を閉めると表示窓の色が変わって施錠を確認できます。鍵閉めを習慣づけるのに役立ちます。

ChecKEYⅡ(チェッキー)カギの閉め忘れ防止グッズ

補助錠(ワンドアツーロック)

侵入窃盗犯は侵入に時間がかかるのを嫌います。そこで有効なのが補助錠で、1つのドアや窓に2つ以上の鍵を付けることを「ワンドアツーロック」いい、防犯の基本のひとつでもあり、鍵が複数あることで解錠には時間がかかることを知らしめ、抑止します。玄関はもちろん窓用の補助錠も多数用意されており、プロでなくとも設置ができるタイプもあります。

補助錠(ワンドアツーロック)

防犯センサー

窓のガラス破りや、自分の操作ではないドアや窓の開閉を検知してアラームを鳴らしたり、スマートフォンのアプリに知らせる防犯センサー。工事不要な電池式の防犯センサーなどもあります。

防犯フィルム

窓のガラス破りを防ぐには、「防犯ガラス」や賃貸物件などでは既存の窓ガラスに自分で貼れる「防犯フィルム」が有効です。防犯性のアップと同時に、もしもの災害時にガラスが飛散するのを防止する効果も侮れません。

信頼できる防犯のプロを探す

今回は一人暮らしを始める際のリスクやそれを補う防犯設備、防犯グッズを紹介しましたが、最も大事なのは、一国一城の主として防犯意識を持つことや、集合住宅におけるリスクなどを理解し防犯意識を高めることです。

しかし初めてのことでわからないことが多かったり、退去時の原状回復を考えると自身では簡単にできないと臆することもあるかもしれません。生活の安心と自らの安全を守る「防犯」で少しでも不安があれば、ぜひ管理会社や管理人、もしくは鍵と防犯の専門店にご相談ください。

信頼できる鍵の専門店を探すときは、美和ロックサービス代行店(SD)といった、メーカー認定店や協会に所属しているかどうかといった第三者のお墨付きがあるなどの客観的な判断基準が役に立ちます。よりよい暮らし、安心安全な暮らしで、一人暮らしを楽しく、有意義なものにしてください。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。